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 毛布の選び方は睡眠において非常に重要になってきます。


 毛布メーカーが、専門的な目線でより多くの人に毛布のことについて知ってもらいたいという思いで、毛布の種類を網羅的に説明したページを作成しました。毛布の選び方には大きく分けて2つのポイントがあります。

​毛布の選び方

毛布の選び方 ポイント(1)

​素材による違いをもとにした毛布選び

(1) 綿毛布

 綿は吸湿性に優れていて蒸れにくい繊維です。綿特有のしっとりとした肌触りを好まれる方が多くいらっしゃいます。夏用に思われがちですが、毛足が短めで吸湿性が高いのを生かして冬場に布団の下に入れるインナーケットとして使われる需要も増えています。また、帯電列が人の肌に近いので静電気が起きづらいです。

​詳しく:取り扱い素材 COTTON

(2) ウール毛布

 吸放湿性, 保温性, 防汚性, 難燃性に優れ、かつ環境に優しいという5拍子揃ったパーフェクトな繊維の王様。羊が厳しい環境でも生息できるように進化してきました。お値段は張りますが、それだけの価値があります。

​詳しく:取り扱い素材:WOOL

(3) アクリル毛布

 アクリルは本来ウールを人の手で作りだす目的で開発された暖かい繊維です。アクリル毛布は日本製ならではの寝具です。素材メーカーの最先端の技術の粋を結集し、マイクロファイバーを用いて、とろける様な肌触りを表現できます。染色性が高いため、色味が深いデザインの毛布に仕上げることができます。ウールライクなボリュームで保温性に大変優れた毛布にすることが出来ます。

​詳しく: 取り扱い素材 ACRYLIC

(4) ポリエステル毛布

 つるつるして、柔らかい肌触りが特徴のポリエステル毛布。元々はぬいぐるみの側地などで使われていた生地を毛布に転用した薄地のフランネル毛布などもあります。アパレルメーカーにより使用される機会も多いです。中国製の価格訴求品という印象が強いですが、近年ではウールライクでふわっと暖かい日本製のポリエステル毛布も開発されてきています。

(5) シルク毛布

 シルクは繊維の女王と言われ、古くから日本人に愛されてきました。黄変しやすい部分にデメリットはありますが、約1Dと他の天然繊維に比べ非常に細いため、しっとり滑らかな高級感のある肌触りが特徴です。吸湿性が綿より高く、かつ吸湿しても濡れてる感じを受けないという良さもあります。

(6) カシミヤ毛布

 カシミヤは繊維の宝石と言われ、極寒の地で生息しているカシミヤのみ細い毛を生やします。16μ以下でウールよりも繊維が細く、軽くて暖かいというとても扱いやすい繊維です。また、一頭につき約250gしか毛が取れないため希少価値が高いです。

選び方 ポイント②

​毛布種類の違いによる毛布選び

毛布は大きくマイヤー毛布, 織毛布, シール織毛布の3つに分かれ、

この3つは製造工程が異なるため、風合いや特徴も変わってきます。

(1) マイヤー毛布

 経編機械で生地が編まれるため、その性質を生かした毛布です。ニット毛布ともいわれる通り、伸縮性に優れてドレープ性があり、ふっくらと空気を含んで暖かいです。ドレープ性に優れていると、身体にしっかりと纏ってくれるため、保温力と掛け心地がアップ。毛足が他と比べて長いため、ふわふわ柔らかい毛布に仕上げることが出来ます。

 

  使える素材の幅が広く、日本製のものならアクリル,綿,ウール,ポリエステル毛布など多種多様です。毛足の長さを自由に設定できるので、毛布一枚のみで寝る厚手毛布, 布団の上に掛ける毛布, 布団の中に入れるインナーブランケットなど規格によって様々な用途変化できる万能毛布です。

(2) 織毛布

 経糸と横糸を重ね合わせて織りこまれた毛布です。密度がしっかりと詰まっているのが特徴です。カシミヤ毛布、シルク毛布に適した製法になります。薄手なのに暖かいので布団の間に毛布を入れて使うインナーケットとしての用途に注目を集めつつあります。


(3) シール織毛布

 Sealは英語でアザラシの意味で、パイル糸があざらしのような光沢であったためこの名前がつけられました。和歌山県の高野口で製造されています。抜糸という独特の手法で裏の毛を出してきているため、毛羽抜けの少ない毛布に仕上げることが出来ます。綿毛布を中心に生産されています。

​終わりに...

 毛布の選び方において、最終的にはそれぞれの特徴を見て個人の目的や個人の好みに合った毛布選びが大切になってきます。

 

 どの季節に使用することを想定しているのか、布団との組み合わせか毛布単体で使用するのか、どのようなエアコン設定をしているのかなど個人の生活状況をベースに考えていくと、自分の本当に欲しい毛布の選び方がきっと出来ると思います。

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